酵母菌、納豆菌培養液の作り方
酵母菌、納豆菌は手に入りやすく、土壌改良にはもってこいの資材です。
それぞれの働きと作り方を見てみましょう!
酵母菌、納豆菌の働き
酵母菌は団粒構造を作り上げる微生物です。
一般的に団粒構造というと、鍬や機械で耕し、そこにモミガラや稲わらなどを入れて疑似的に空間をもたしたものがほとんどですが、本来は微生物が空間を広げ、その空間を崩れないようにコーティングしてつくられるものです。
そこで働くのが酵母菌、納豆菌です。その仕組みを見てみましょう。
酵母菌の働き
まずは微生物や納豆菌などの菌類が土壌中にある有機物、例えば堆肥やもみ殻、漉き込んだ前作の残渣などを分解していきます。
微生物や菌類によって細かく分解された有機物は小さなアミノ酸や糖分になります。それを餌に今度は酵母菌がさらに分解を促進していきます。
そして酵母菌が分解した結果、アルコールと二酸化炭素作られます。締め固まった土中で二酸化炭素が発生するとポコッポコッ小さな爆発が起きます。そうすることで土中に隙間が出来てきます。これが繰り返し行われ団粒化が進みます。
しかしこのままでは時間とともに潰れてしまいます。
納豆菌の働き
ここで納豆菌の出番です!
皆様ご存じ納豆はネバネバしておりますが、そのネバネバはポリグルタミン酸という物質で、この生まれた隙間に入り込みネバネバコーティングすることで団粒を作っていきます。
これで簡単には壊れない団粒構造の出来上がりです!
酵母菌、納豆菌の作り方
使い方
酵母菌培養液
土づくりには20~30倍希釈で、定植後に定期施用するなら100倍に希釈して土壌散布。
納豆菌培養液
土づくりには20~30倍希釈で、定期施用や葉面散布に使う場合は100倍希釈で。
※使用する原液の量は20㏄程度になります。
散布量の目安
定植前
1㎡あたり原液が20㏄、30倍希釈で600㏄程を全体に撒いていただきます。こちらは定植前に1回です。
定植後
1㎡あたり原液6㏄、100倍希釈で600cc程を全体に撒いていただきます。こちらは月1回程度与えて下さい。